0706(Sun)続~おにいちゃん~

矢川澄子著の『おにいちゃん』が、先日、到着致しやした。思っていた通りに、その文章と言うか、世界のようなモノに打たれて、凍りついた自分が居ました。
澁澤との生活の感じが良く分かる、雰囲気のある、文章でした。この本は、復刊ドットコムでも、リスト入りしているので、復活するかも知れませぬ。
あたしが巡り会ったのは、サイン本でしたので、高かったけれど>読んで良かったです。

今日は久しぶりに連休したせいもあって、お絵描きを致しやした。最近、安いモノでいいので、版画が欲しくなってきました。かつて、自分の部屋に、銀行で貰ったカレンダーの、ルノワールなどを見るのが厭で、(ルノワールさん、ご免なさい)繪を描き始めた、いい加減な自分でした。でも、今は、ルノワールどころか、自分の繪さえ、まともに描けないあたしなのでした(泣)あたしの部屋にも、よい繪が欲しいと思うのは、あたしが変化した証拠かも知れませぬ。

メダカたちは、元気に育って居りまする。
全部で20匹くらいでしょうか。糸みたいに細いメダカたちが、一体、何匹大きくなってくれるのやら>今は、以前からいるメダカ達とは、別の金魚鉢の中で、ちょこちょこ泳いでいます。因に、あたしが一番欲しかったのは>ブチのメダカでした。三色ブチのが欲しいんですけど>まだ、どのタマゴが孵化したのか、判るような大きさでもありませんし. . . . .. 。

最近、ヤフオクで『エドガー*アラン*ポー 怪奇と幻想の物語 3枚組』と言う、前から気になっていたDVDを買いました。これ、元値は一万円以上なんですけど>未開封品で、五千円ちょっとで、落札致しやした。時代に合わないんでしょう>競争相手もいない、幸運な落札でした。ストーリーテラーが、あのクリストファー*リーと言うだけで、あたしは見たい(笑)まあ、あたしのウォッチリストに入れてある品々は>そんなに頻繁には、消えませんから(死)

矢川さんのサインは、とてもカワイイ。特に、名前が繪文字みたいで、気に入ったあたしなのでした。

0721(SUN)鉛筆画の原稿。

暑い日が続いておりますね。土曜日に食品倉庫の中で仕事をしたんですけど>そこは、寒かった(死)5度くらいしかないんですよ。従業員のみなさんは、防寒着を着て働いているし>毎日、あそこにいたら病気になるかも知れん。しかし、それ以外は、酷暑です。

クリストファー*リーのホストがいなければ、ただのイギリス版火曜サスペンスと言う、残念なフィルムだった『ポー>怪奇と幻想の物語』パッケージはすごくいいんですけど>やられましたね。リー自身も、『赤き死の仮面』で出演していました。その他の俳優さんたちはきっと、TVの俳優さんなんじゃないかと、あたしは思いました。だってさ、演出がTVなんだもん。TVっぽい演出と言うか。映画を期待しなければと>そう言うノリで、後半を見ましたが、TV番組だと思えば>ちょっと、リッチに見えます(ばか)

最近、結構忙しい日々を送っていましたが>オークションで、楕円形の額縁を落札したのをキッカケに>鉛筆画の原稿整理に、明け暮れておりました。
暫くぶりに、紙媒体を額装しました。
あたしは、かつて、BBケントと言う、非常に肌理の細かい紙を使っておりました。それから、お金に余裕のある時は、アルシュと言う紙に、描きました。今回、額装してみたのは、1998年くらいに描いた繪で、これには加筆はしませぬでしたが、その他のどうでもいい繪などに、加筆したりして、遊びました。

目が悪くなっている。それを実感させられました。紙媒体は、ヒストリー機能がないので(当たり前です)良くなかったら>消しゴムで、消すしか無いんですけど>デジタルに慣れてしまうと>ヒストリー(気に入らなかったら、或る程度まで、筆跡をさかのぼって、消せる機能)は、無いと困る機能ですよね。水彩画なども、厳密に言えば、天然の海綿(スポンジでんな)で、繪を洗うということも、可能ではあるけれど、それは、修正程度ですから。ヒストリーのように>描かなかった事にしてくれる、と言うのは>正に、コンピュータならではの、便利さです。

どこかで喋った記憶があるんですけど>あたしは、実に、色塗りがキライでして>困ったもんだ。
今回の事があって、やっぱり自分には鉛筆画の方が向いているのかなと。この額、適当に金箔も剥げていて、いい雰囲気でした。日本製1900円なり。

0803(Sun)逆行。

数日前から、MacのOSをグレードダウンして居りました。
あたしは、OS9から、10.5まで(10.4は欠除)のユーザーでしたが>どうしても、使いたいソフトが>クラッシック環境に結構あって、10.5から10.3.9まで戻ったのでした。

因にあたしは、ワイヤレスキーボードを使いたいと言う理由もあって>10.5を買ったんですけど>10.3.9でも、動くじゃん(死)10.4からの対応とあったんで>
敢えて10.3.9では動かさなかった。あたしの失敗と同時に>アップルに、やられましたね。ただし、全ての機能が使えるのは、10.4 かららしいですけど。

久しぶりに、Photoshop Elements1.0を使って、お絵描き致しやした。これ、あたしが自前で買った、初めてのお絵描きソフトなんです。ですから。筆圧感知が良すぎたりするよりも、所謂、ソフト側が、あんまり良いモノじゃないほうが>使いやすい場合もあるんじゃないでしょうか。今まで使っていたPhotoshop CSと、交互に使いながら描くのが、やりやすいあたしにとって>やっぱりクラシック環境は必要不可欠なのでした。その他にも、ログインするときの、背景を選べる、ログインバックグラウンドなどという、ちょっとした便利なソフトを>集めていたのも、この環境下でだったので。でも、ダッシュボードがないのは、実際不便ですね。どなたか、10.4と10.5を、交換してくれる方が、いましたら、ご一報下さい(マジで)でも、アップグレードディスクじゃ、駄目っすよ。ちゃんとした製品版なら、おっけーです。

最近、やっと河出書房版の『バスカウ゛ィル家の犬』を手に入れました。あとは、『事件簿』だけですけんど>これが、なかなかありませぬ。おそらく、発売していた期間が短いか、部数が少ないんでしょうな。気長に待つしかないか。

DVDで観たのは、『ライラの冒険~黄金の羅針盤』くらいでしょうか。あたしにとって、既に興味の対象外たる、ハーマイオニーよりも、この子の方が、カワイイかも。
でも、よろいグマのCGは、『ナルニア国物語』のライオンの方が、凄い気がする>あたしだけでしょうか?
0815(Fri)盆

今年は、お盆休みが短くて、バテている間に、終わりそうです。
年初めにスタートした部屋の整理も、まだまだ続いており>アンティークのチェストなぞを買い求め>それに似合いそうな女のコを、描いて居ります(死)
前記のルノワールに端を発した、あたしの不道徳なお絵描きの動機が>あたしの処に、戻ってきました。
思えば随分、遠くまで来たもんだなあ.....と。このあたしが、PCで、お絵描きをするなんて、言語道断だと、昔のあたしに叱られそうです。

PCと言えば>あたしのMacは、10.3.9で、快調に動いて居ります。上に貼ってみたのも、クラシック環境でのスキャンですし>ワイヤレスキーボードも、全く問題なし。と言うよりも、10.5より、スリープからの復帰が早いのは、どうしてなんだろうか?あたしのような人間には、とんと判りませぬ。でも、こっちの方がいい。

そう言えば、シャーロックホームズに関してなんですけど>安い出物があったんで>延原謙訳の、旧新潮文庫版の全集を買ってみました。どちらがどうと言うよりも、時代が見えるような気がします。河出書房版の小林+東山コンビも>所詮は、延原訳で育った。あたしもそうです。それに、ドイル傑作選が二巻あるので>未読のモノがあるのが、判っているので>楽しみなのです。

最近のあたしは、あたしと言う人間の中での>様々な要素のバランスを再構築したいらしく、想われます。ですから、このHPを作ったときの、生活や、お絵描きの方法もバランスも、今とは随分と違うのです。現在のあたしは、その要素たちを、最良のバランスにまで、持っていこうとしている。例えば、鉛筆画をスキャンする. . . . . と言う方法も、あたしにとっては>バランスが、案外、いいのかも知れない。このHPを作ったときのあたしのスタイルは>これに、PCで色を着けていたのでした。今度は、どうなって行くのやら>それは、判らないけども。
0824(Sun)秋の香り。

だいぶ秋めいて参りやしたここ数日、夏が一番嫌いな捨吉めの好きな季節は、秋から冬ですので、もう少しの辛抱と言う所です。

今年、家具類を一新したあたしは、随分とシックな部屋で暮らすようになりましたとさ。自然、あたしのお絵描きにも、そいつが反映されるようになって、初期のとも少し違う繪を、描くようになっております。あたしのようなテクのない人間にとっては、Photoshop Elements1.0だけで、十分と言う感じ。CSは、貰い物ですし、やっぱりローテクが似合いの、時代遅れの自分ではあります。

最近のあたしは、やはりローテクなアニメに凝っていて、ロシアのユーリ*ノルシュテインや、アレクサンドル*ペトロフなどのDVDを観ております。ノルシュテインは、日本でも非常に人気のある作家で、『話の話』『霧につつまれたハリネズミ』などが有名ですし、ペトロフは彼の弟子で、ガラスに油絵の具を使ったアニメーションが、独特の雰囲気を持つ作家です。フランスのアニメについては、多少知識があったものの、このロシアの巨匠たちの作品は、ものすごく単純な事を言っているにも拘らず、すごい。つまり、すごい人なら、単純な事をしてもすごいんだ>と言う、良い見本のような感じがしました。特に、『話の話』『おかしな男の夢』の二本は、忘れられないフィルムになりそうです。

0905(Sat)
椅子のある風景

捨吉めは、家具の中で、どうした訳か椅子が好きです。何故か人間を感じるからです。

この椅子を手に入れることになったのも、案外、そう云う事なのかも知れない。勿論、今、体に合わない椅子を使っていると言う理由もあるにはあったけれど。
引力を感じました>椅子には引力をよく感じます。

『この椅子には誰が座るんだろうか?』『または、かつて座っていたんだろうか?』
そんな事を、よく考えたりします。また、この椅子が似合う女性を、恋人にしたいものだ. . . . と言う妄想に耽ったりします。つまり、捨吉めにとって、椅子と言う物体は、梶井基次郎的に言えば、脱いだままになっている褞袍(どてら)を見て、その持ち主を彷彿とさせると言うか、カフカ的に言えば、鳥が鳥籠を探しに行った. . . . と言うような、奇妙な言い回しを思い出させる物体なのでした。つまり、椅子の個性と言うようなモノを、持ち主のソレにダブらせてしまう傾向があるようで。

因にこの椅子は、イギリスのアンティークを、日本で座面のみを張り替えたモノ。今から100年前の、エドワード7世の頃の椅子だそうです。捨吉めはこの椅子に引力を感じはしたものの>エドワーディアンなモノが好きな訳ではないのでした。これを機に、エドワーディアン(日本で言えば、大正時代のように短い時代)に興味が湧くかも知れませぬ。

最近の仕事>番頭さんが実質的に存在しなくなったので>あたしが番頭さん代理のような形のまんま>多忙な日々が続いております。お絵描きしなくちゃ。

0923(Tue)来る日も来る日も。

来る日も来る日も、寝て起きて、仕事に行くだけの毎日が続きました。ここも随分、更新出来ずに、本当に秋になってしまひました。

あたしの近況はと言うと、『こどものじかん』3巻と4巻のDVDを、ようやく見ました。コミックス5巻はまだ、未読。最近、古典に凝っていて、DVDでも、書籍でも、ローマ時代や、旧約聖書、グリム童話の2版などを読んで居りまする。あたしはもともと、宗教に全く無関心な人間なんですけど>聖書は、取り敢えず>ベストセラーには違いないし>物語として読めば良いわけですから。とうとう、人間そのものの、歴史のようなものに、関心を持つようになってしまひましたとさ。あと、パゾリーニの『ソドムの市(全長版)』を購入しやした。高かったけど. . . . . 。

あと、予告と言うわけではありませぬが>あたしのレンタルしているサクラレンタルサーバーの約款が改定になりまして>大丈夫だとは想うけど>10月1日に、それが施行されますので>ここの安全と>以前にHPの引っ越しをしたことを、思い出していました。嫌な思い出として。

番頭さんはまだ、顔を見せぬまま。社長の親戚と言う事もあって>社長もノーコメントなのでした。みんなから後ろ指をさされて、いなくなったので>コメントしにくいのだと思います。もう2週間以上になりますね。

お絵描きの方は>相変わらず>Photoshop Elements1.0をメインに>一部分だけ>CSで描いています。パンツのシミを描くのに>どうしても他に替えられないブラシがあって。涼しくなってきたので、もっとお絵描きしたいんですけど>連休でもないと>不可な模様なのでした(泣)

1005(Sun) セーフ?

消えていませんねえ>あたしのHP(死)。前回の時は、猶予期間の間に>指摘事項を消せと言うお達しがあったんですけど. . . . . 今回は、セーフなのかなあ。まあ、アウトと言われても>あたし、アウトなんです(ばか)仕事中も>似たような事を、言って居りますが。

番頭さんが、3週間ぶりに会社に来ました。心を入れ替えて来ないだろうと>思って居りやしたが>当たりでした。

パゾリーニの『ソドムの市』も観ましたが>サリー*ポッターの『オルランド』も、観ました。どっちもよかったですね。『オルランド』も最早、廃盤で、高値になりつつあるようです。エリザベス女王に『老いてはならぬ』と言う命令を受け>400年間生き続けて>途中で、女になってしまった数奇な運命のお話でがんす。また、変人扱いされそうですけど>このフィルムは、衣装が有名で>それが観たかったんですけど>かなり良かったです。立派な変人です。

最近のあたしのお絵描きを>貼って置きます。自分の椅子を背景に入れてみたんですけど。どうでっしゃろな。こう言う事が出来るは、お絵描きの楽しい所のひとつで。

話は変わりますけど>世の中には、ブルーレイが普及しつつあるようですね。あたしは、それほどの保存容量が必要な訳でもないので>ビデオが見られればオッケイなんですけど>Mac対応のドライブは、書き込みのみの対応機種があるきりで>ブルーレイビデオは見られぬ様子。もう少し待てば、どうにかなるんでしょうか?と、言うより>Macで、ブルーレイを観ようとしない方が、いいのかもね。
1013(Mon)神曲。

久しぶりに、INDEXの扉繪を代えました。やや暇になって来たため、本日は連休の二日目です。
最近のあたしは、寝る前の読書以外、救われると言うか、ホッとする時間がありませぬ。会社での様々な事、自分の体の調子、家の事、お絵描きの事。楽しかった事の全てとは言わないまでも>今は、色を失って、義務に近くなってしまひました。

ギュスターヴ*ドレのイラストレーションで、二度有名になったダンテの『神曲』。前々から、この書物が出版されているのは知っていましたが>一部分は読んでいましたし>あんまり興味がなかったんですけど>ボッカッチョの『デカメロン』を読んでいたら、これを読んでみたくなりました。
ドレは、ミケランジェロの再来と言われた人で、十九世紀の人物です。ダンテは十四世紀の人ですから、両者にはかなりの時間的隔たりがあるのですが>ドレはこれを見事に映像化している。あたしは、JICC版(廉価版)の方を買いましたが、アルケミアの豪華版の方もありますね>もの凄く高いですけど。

少し前から、同じ書物の読み比べのような事を、しておりまする。シャーロックホームズもそうでしたし、グリム童話では、版ごとの違いに興味があって>この間は、二版を読了したんですけど>今度は、初版を読もうと想っています。TVなどでも、本当は怖いグリム童話 として、初版の存在も有名になりつつありますが>一番有名なのは、七版らしい(あたしたちが、子供の頃に読むヤツです。)もともとグリム兄弟が、色々な地域に伝わる、その土地ならではの口伝えによって伝承されて来た物語に>出来るだけ手を加えずに作ったのが初版だと言われておりまする。しかし、初版は子供向けでないと指摘される物語が含まれていたりしたために>絶賛されるには、至らなかったようです。それに手を加えたのが二版で>二版も、結構、怖いです(死)時代性が透けて見えるようですが>お父さんとお母さんが、あまりにも貧しいので>子供を森に捨ててくる. . . . . と言うようなノリの話が、山ほどあります。一番、有名なのは『ヘンゼルとグレーテル』なのでしょうが、それと類似した変奏曲的なお話が、沢山ありました。つまり、そう云う時代だったと言う事でしょう。初版はまだ、読んでは居りませぬが、もっと恐ろしいらしい。期待しておるんですが。

DVDで最近見たのは『エレファント*マン』です。これは、25周年のニューマスター版が、安く売られていたので、ついふらふらと買ってしまひました。最初に出たヤツと見比べてみたんですけど>あたしにゃ、あんまり差が判らんかった(ばか)80年代のロードショウ公開時に見たんですけど>衝撃的なフィルムでした。

そう云えば、『ミツバチのささやき』が、再発されるそうで。高値で取引されていますから>ファンには朗報ですね。
1101(Sun)非現実の王国で>ヘンリー*ダーガー。

連休だというのに体調が優れず、三日目でようやくエンジンがかかってきやした>でも、手遅れ。
アリスのティー*パーティー風に、お絵描きをしてみました。あたしが樹木などを描くのは、珍しいでんな>自分で言って、どうする(死)あたしは決して、草木を描くのが嫌いだと言うんじゃないですけど>と、言うか、花ばかり描いていた時期もあるくらいです>信じられないのは、寧ろ、自分の方なのかな。

随分と遅れましたが、『非現実の王国で』を買いました。でも、観ていません。今晩、観ようかなと、思って居りまする。
観ないうちに言うのも何ですけど>絶対に、いいような気がする(ばか)だってさ、良さそうじゃん(死)死後、アパートの大家さんによって、発見された原稿、約一万五千枚と、挿画数百枚。良いに決まっている。あたしが久しぶりに入手する事に、燃えた事が、何よりの証拠である。ああ。

読書なんですけど、『ホラー*ドラゴニア少女小説集成』全五巻箱付きを買ったんですけど>読んでしまひました。澁澤龍彦と、サドが原作の文章に、現代の日本画家たちが繪を添えると言う、アジな企画で、会田誠や、山口晃、鴻池朋子、町田久美の四人の画家達の繪が、ある種、壮絶な形で並んでいました。一番、気に入ったのは、第四巻の『狐媚記』でしょうか。サドの『ジェローム神父』に、会田の『『食用人造少女 美味ちゃん』が合体したのには、ぶったまげたけど. . . . . 。澁澤の小説は、なんだか、良いですね。翻訳物よりも、自由で、どこにも属さない感じがする。古典の匂いがする癖に、古典ではないし。兎に角、この試み、あたしは成功だと思いました。世の中には、あの、『少女の開き』に、嘔吐するから、この企画を中止しろと言ったヒトが、いるそうですが。あたしは、賛成です。
でも、値段の割に、楽しみが少ないのが、悔しい。でもこれは、こう言う、豪華な絵入りのおとぎ話なのだから。仕方ないか。

ダーガーの画集も買ったんですけど>まだ、到着せず。楽しみです。
1109(Sun)非現実の王国で~その2~

6日から、二泊で鬼怒川温泉の先にある、湯西川ダムの近所へ、出張に行って参りやした。こちらももう立派な非現実でして、宿の外のお山では、夜な夜なフクロウが啼いている始末。あたしの日常にそぐわないものとしては、こちらも現実味を帯びてはいないのでした。四人でさんざ酔っぱらった挙げ句、同宿のお客さんに怒られてしまひましたとさ。

ダーガーの非現実。出張前に、DVDを観て、画集をめくる程度で出発したあたしです。DVDの方は、ダーガーの繪が動く、と言うのが殺し文句みたいなDVDでして。ドキュメンタリー構成の中に、ちらほらとアニメーションが出てくる感じでした。あと何年かすると、ヴィヴィアンガールズたちの活躍のみの、アニメーションが出来るんじゃないかと、思うのはあたしだけでしょうか?ダーガーの事は、恐らく、これからも研究対象として、取り上げる人が多いだろうと推察出来うる程、興味深い人生を送った人のように思われました。彼の描法は、トレース(写し)がメインで、新聞や雑誌の切り抜きを、山のように収集していて、それを描線として、写し取る事でした。お金が出来ると、元の写真やイラストを、写真に撮って引き伸ばす事も、したようです。それで、アンディー*ウオーホルをキッチュにしたような、同じ女の子が、幾人も並んでいたりする繪が、あったりする訳ですな。あたしが好きなのは、色使いの妙と、小学生のような描線でした。もの凄く、なんにも考えていない線とでも、言えば良いのか、素朴で、乱雑な、ただ描いてあるだけの線に、どうしてこんなに感動するのか。しかし、あたしはやっぱり感動していたのでした。

あと、特徴的なのは、女の子達には、ペニスがついていると言う事。DVDに出てくる、ダーガーを知っていた人たちの中には、
『女の子を見た事が、ないんじゃないかしら。』とか、『性の区別が、出来ないんじゃないか』というような意見もありましたけど、画集の方では、元の繪をトレースして、その線画をもう一度写真に撮って引き伸ばすために、写真を現像に出す時には、ちゃんと自分で描き加えたペニスを消してから、現像に出しているので、それを信じるのもどうかと思うけど。画集の中には、子供達を惨殺するシーンも、数多く描かれていて、そう云うシーンを描いた事のないあたしとしては、いくら物語に必要不可欠だったとしても、ちょっと描きたくないですし>彼の人生が、どうしてこのような世界最長の物語を作り出したのか、興味が尽きない状態なのでした。

DVDの方にも、デラックス版にはミニ画集が付いて這いますが>本当におまけ程度です。サイズがもの凄く小さいので、よりよく見たい方には、画集をオススメします。
あと、好きな方には朗報かも>DVDのナレーションは、一部分はダコタ*ファニングです。
1129(Sat)ネズの木。

今日はあしたの振替扱いの、休日です。どなた様も、スケジュールに於いて、すでに年末の忙しさに突入している感が、あるのではないでしょうか?
あたしは仕事納めまで、あと何日と言う師走特有の臨界体制に入りやした。

ブルーレイビデオで、もうすぐ『ダーク*ナイト』が発売になります。あたしは密かに、このソフトのために、ブルーレイ再生環境を整えんと努めて参りやしたが、間に合いませんでした。資金不足と言う事で>年末まで、お預け状態です。その他にも、ブルーレイで観たいソフトは沢山あるので、困っておりまする。

あたしの欲しがるソフトと言うのは、しかしながら、ブルーレイ化するほど、売れていないソフトが多いのも、また事実。どちらかと言えば、すぐに廃盤になる商品ばかりと言っても>過言ではありませぬ。最近、観たDVDと言えば、ビョークの『ネズの木』です。ビョークと言えば『ダンサー*イン*ザ*ダーク』なのでしょうけど、あたしはこちらに惹かれました。『ネズの木』とは、もともとグリム童話の同名のお話をベースにした、モノクロフィルムでして>ビョーク自身、このフィルムに出た事を、あんまり声高に言いたくない様子。どちらかと言えば、自分の経歴から、抹消したがっているみたいですな。ビョークはこの頃、二十歳だったそうで、魔女の妹役でした。見えないものを見てしまう役で、継母になった自分の姉が、先妻の子を殺して鍋で煮てしまうんですけど>この話は、原作からして、非常に残酷な事で、有名な話なのでした。このフィルムは、例えば『ブラザーズ*グリム』のようなエンターテイメント性よりも、不気味で残酷な童話に、より近いので、あたしのお気に入りでもありまする。

そのほかと言えば『ナルニア国~カスピアン王子の角笛』でしょうか。あたしが好きなのは、アナグマと、ネズミの騎士でしょうか。あとは、ミノタウロスの首領とか。あと、ルーシー役の子(一番下の子です)は、可愛くなっています。前作では幼女でしたけど、少女になった感じでしょうか。彼女の周りの空気みたいなものが、変わったような気がしました。話題が外れますけど>『ライラの冒険』の続編は、制作の予定が立っていないみたいですね。

ブルーレイで、欲しいソフトは、『Zガンダム』とか(笑)『ルパン三世(ファーストです)』のボックスも、手頃なお値段ですし。あと、電気店の店頭で見た、『マクロスF』も、忘れられません。あたしはあれを見て、ブルーレイを買おうと、思ったくらいですから。年末に向けて、貯金しなくちゃなー。

1214(Sun)フィオナの海

ブルーレイの『ダーク*ナイト』を買ったまま、ハードを買えない惨めなあたしです。
会社のT君にも、笑われておるんですが>年末まで頑張らないと>再生環境を手に入れる事ができんのです(死)あたしの場合、すぐに心が変わるもんですから>ディスクだけでも買っておかないと>そのうちに、そう言う計画までもが>忘れ去られてしまうのが常。ですんで、こう言う作戦に出たんですけど>T君にとっては、滑稽な事にしか見えない様子。まあ、そう言われりゃあ、滑稽でないこともないけどね。

久しぶりに、『ロリータちゃん』みたいな絵柄を描いてみました。ブルーレイ絡みの話題なんですけど>お気に入りのお絵描きソフトのために>OSを10.3.9に保ってきた捨吉めなんですけど>マックでも、ブルーレイが見られるドライブがあると聞いて>仕方なく、そいつの対応している、10.4.11にOSをグレードアップした始末。お絵描きソフトの一件がなければ>おそらく迷わず、10.5を使い続けて来たんでしょうけど>10.5では、クラシック環境が使えないのでね。10.4はやはり様々なソフトに対応している人気ソフトだけあって>ダッシュボードが無いと不便なあたしには、良いのかもしれない。兎に角、今の所、出だしは順調なり。

『ロリータちゃん』の絵柄は、あたし的には好きなんですけど>何せ、もっとも売れなかった絵柄ですけん>あの、『おじゃまんが山田くん』的な背景の無さが、ウリでした(ちがひます)ただ、間仕切りのない構図 と言うのは>山田くんをヒントにしたのは、事実なのでした。『ロリータちゃん』には、部屋にいるんだろうけど>それがどんな部屋なのか、はっきりしていない。ただ、どこかから、電気が来ていて>パネルヒーターなんかが、置いてあったりする。非現実味のある部屋 と言う事を狙ったんですけど>見事に、的をハズした商品だったと言う訳ですな。

そう言えば、あたしの『ホームズ*コレクション』も、やっと完成いたしやした。河出書房新社版の全集が、大辞典を含めて、全巻揃いました。今は、ロザリー*K*フライの『フィオナの海』と言うケルト伝説から取材した本を読んでおります。この本、実は、90年代に映画化されたんですけど>主人公が可愛いので、あたしもご多分に漏れずに観ましたです。ビデオとLDまでは出たものの、DVD化される事はないみたい。残念ですね。

1228(Sun)我が家のブルーレイと、その環境。

. . . . . . . . . . 実は捨吉め、『ダークナイト』を観ておりませぬ(死)未だブルーレイ環境が整わず。

どんな形にせよ、ただブルーレイが見られれば良い、と言うのであれば、それは可能でした。あたし自身の調査が甘かったために>マックでの再生環境にはかなり限りがあると言う事に気づいたのは>すでに、25日頃の事。あたしの所有するマシンでは無理でして>仕方なく、sonyのBDZ-T50と言う、最近、生産が終わったモデルを、安く購入したまでは良かったものの>HDMI接続出来るTVは、居間にしかないのでした。つまり、自分の部屋では観られない始末。それも、31日到着でして(ーー)

元々、あたしのモニターが全然、劣化しないのが、この問題の発端でした。つまり、モニターが複数台になるのが、部屋の状態から言って無理でしたので>このモニターを、どう生かすか、と言う事に焦点が絞られました。ブルーレイアクオスも、ターゲット内にありましたが>どうせ買うなら32インチ以上などと>欲を出してしまい、結局、迷った挙げ句、ブルーレイレコーダーと、この『シャーロックホームズの冒険~完全版~』が、残ったのでした。

『シャーロックホームズの冒険~完全版~』は、いつかは買う積もりではいたのですが>どちらを向いても、ハードでは完全な買い物が出来ないと思った瞬間に>これを買ってしまひました。後悔はしておりませぬ。モニターはそれこそ、来年買ったるわ!. . . . . . しかし、捨吉めが本当に欲しいのは>sonyの有機ELテレビなのでした。
あの凄さを一度味わうと、普通の液晶には満足出来なくなりますぞ、おぬし。

本日、PMG4とG5の内部の掃除も終えて、一段落です。捨吉めのお休みは、5日まで。お絵描きも沢山でけるといいなあ. . . . と。

1231(wed)無事。

股間を拡げて、それを受け入れる事を、迎春と言います(ばか)

考えてみれば今年、厄年だったあたしは新年早々、体の不調が続き、改善してはいるものの、良くなったとは言えない一年でした。
無事だったこと。一応は、無事だったんですね>これから先、もっと悪くなるかも知れない。こんな時、微々たるものですけど、ボーナスがアップしました。
番頭さんの減額分でしょうね、きっと。

ブレーレイレコーダーの接続&セットアップも終わり、後は紅白を観るだけです。『ダークナイト』は、明日か、明後日に観ようと思っております。
マックがブレーレイに対応するのは、ソフト面だけで考えて、次のOSからだと言う噂があります。現在のマックでブルーレイビデオが鑑賞出来るのは、インテルを積んだマック上で、ウィンドウズを起動し、そこで観るしかないと言うのが、どうも有力らしいですね。ウィンユーザーの方々も、ブルーレイ再生に関しては、随分とトラブルが多いらしい。一番良い方法は、ブルーレイを観ない事ですな。
そう言えば、あたしが買おうと思っていた『初代 ルパン三世』のブルーレイボックスは、どうも不評らしい。あたしはAmazonでの評価しか見ていませぬが、どうやら、良くなりすぎた結果、画像に不自然な部分があるらしい。気になる方は、Amazonで検索してみると良いと思います。あんまり古いアニメーションは、ブルーレイ向きでは、ないのか知らん。

例年の事ですが、明日、ここを更新する事が出来ぬので、本日、年賀状のようなものを貼っておきまする。
それでは良いお年を、お迎えくだせえやし。では、ご免。

0103(Sat)迎春。

あけまして、おめでとうござりやす。こんな馬鹿ですけど、今年もよろしくお願いしやす。

今年の目標なんですけど>仕事上で、ダメなあたしをアピールすると言う訳でもないんですけど>ちょっと切り口を変えてみようと思っておりやす。
ダメなあたしと言うと、語弊がありますし。でも、あたしは、頑張りすぎましたです。目標を達成するために、様々な事を犠牲にしすぎたきらいがあります。ですから、頑張りすぎないあたしと言うか>自分でも、もっと違うやり方を模索したいのです。以上。

とうとう観てしまいました。結果から言うと>ブルーレイは凄いです。
ビルの窓一枚一枚まで見えると言うか>怖いくらいに、細部まで見えてしまう。でも、このフィルムは新しいモノですからね。古いフィルムのブルーレイはどうなんでしょうか?それは、これからのお楽しみです。

あたしはこの長尺のフィルムを観ながら、思いましたです。この映画が、非常に売れたと言う事は>悩むべき事なんじゃないかとね。
だって、ジョーカーの方が格好いいんだもん>特に、看護婦さん姿のジョーカーは最高でした(死)ニコルソンのジョーカーは、また別な意味で、良いんですけど。この、ヒース*レジャーのジョーカーは、存在自体に凄みがある。途中で、レイチェル*ドーズ(幼なじみでんな)の口から、『バットマンはジョーカーに勝てない』と言う言葉が漏れる程の、凄まじさでした。何が凄いのかと言うと、悪役でありながら、バットマンよりもある意味、説得力がある。人を引き込んでしまう存在感が、不気味でした。ジョーカーはきっと、弱いんじゃないかな. . . . と言う幻想さえあたしの中には残っています。それは、肉体面だけで、精神力はバットマンよりも、強靭に違いないと。

クリストファー*ノーラン監督は、この二作目を、バットマンの敗退劇として、描こうとしたんじゃないか。個人的に、あたしはそう思います。
最後に、やはり三作目への余韻を残しながら、フィルムは終わるのでした。バットポッド(バイクでんな)など、格好が良い場面も多々ありましたけど、やっぱりヒーローは敗退したのでした。しかしながら、重要な敗退として。

だからこそ、思うのです。このフィルムが売れた理由。

平行して『シャーロックホームズの冒険』も、楽しみに観ています。
NHKで、放送された当初、もちろん大部分の方々達と同じく、あたしも全ての回を観ていた訳ではありませぬでした。ですから、その回に併せてオープニングが違ったり、音楽がメインテーマの変奏曲だったりして、楽しいサプライズに満ちていますね。買う前から、このドラマにも、ブルーレイが出るんじゃないか. . . . とは、思ったんですが>画像が古いので、これはDVDでも良いのでは. . . . . と言う理由から、購入しやした。それから、この全巻セットには、別所哲也さんのナレーションで進行する、特典映像が付いておりやす。これは、四巻別売りには付いていないんで、やっぱり人情としては観たい。でも、それは取り越し苦労でした。もうちょっと違う意味での特典映像を付けて欲しかったですな。例えば、未公開シーンとか。所謂、日本のシャーロキアンの方々のインタビューで構成されている映像ですのでね。

Amazonでの購入者の方々の評価にある通り、露口長門両氏の、完全版でのアフレコは、別の方々の声が当てられています。それは不自然なるも、仕方のない事。NHK放送分で、カットされたシーンを含む、グラナダ版は、そのようにして観るしかない。つまり、NHK版と比較して観れば、結構楽しい。あたしはそのように思っておりやす。

この正月用に、ブルーレイその他の買い物のせいで>一月は、かなりキツいんです(ばか)
次のブルーレイソフトも、いつ買えるのだろうか. . . . と言うような感じですな。当分、1080Pで出力したDVDでも観て、我慢するしかありませぬ。
でも、一回それで観たんですけど>やっぱりDVDは、DVDなんだよなあ。
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